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自分で自分史を書く人は必見! 文章を書く4つのコツ Part 2 

ご自身の今までを振り返り、その半生を自分史としてまとめたい。ご自身で自分史の文章を書きあげたい。でも、その前に文章を書くためのコツを知っておきませんか?この記事では、弊社編集部スタッフが記事を書く際に気を付けている「文章を書くためのコツ」をまとめた記事Part2です。

Contens

ポイント1 「接続詞」の抜き差しを見極める 

道路の標識のように、このまま「進む」と、または「曲がる」と文章はどこへ向かうのかをドライバー(読み手)に伝える役割を果たすのが「接続詞」です。進む道を間違えないように、適切な場所に適切な標識を掲げてあげましょう。 

なくても意味が通じる接続詞は削除 

「だから」「したがって」「よって」など【順接】の接続詞は無くても意味が通る場合が多いです。文章をシンプルにするためにも、削れる文字は削りましょう。 

削れる接続詞

◆景色が綺麗だ。だから写真を撮ろう。
➡景色が綺麗だ。写真を撮ろう。

◆彼女は私の恋人であり、またライバルでもある。
➡彼女は私の恋人であり、ライバルでもある。

◆仕入れ値が騰がりました。よって売値も値上げが必要です。
➡仕入れ値が騰がりました。売値も値上げが必要です。

◆通行止めになりました。したがって、迂回をしました。
➡通行止めになりました。迂回をしました。

「逆説」には接続詞を使おう 

「だけど」「だが」「しかし」「でも」などの接続詞は削ると意味が通じづらくなります。「AだけどB」というように「A」から「B」が【逆の結果(逆説)】となる場合は、接続詞を使いましょう。 

×接続詞なし 
最終日まで彼は当選確実だと言われていた。落選した。
〇接続詞あり 
最終日まで彼は当選確実だと言われていた。しかし、落選した。

×接続詞なし 
毎日適度に運動することが健康への第一歩だと言われている。実践することは難しい。
〇接続詞あり
毎日適度に運動することが健康への第一歩だと言われている。とはいえ、実践することは難しい。

×接続詞なし 
今日こそは彼に告白をするつもりでいた。勇気が湧かずに諦めた。
〇接続詞あり 
今日こそは彼に告白をするつもりでいた。だけれども、勇気が湧かずに諦めた。

×接続詞なし 
師匠には大変お世話になった。私は教えに背いた。
〇接続詞あり
師匠には大変お世話になった。にもかかわらず、私は教えに背いた。

逆説で使う主な接続詞

ところが、だけど、だけれども、けれども、それなのに、だが、しかし、しかしながら、とはいえ、とはいうものの、なのに、でも、それでも、

ポイント2 誰でも「分かる言葉」を選ぶ 

分かりやすい文章とは、誰でも理解できる文章です。あなたには当たり前の専門用語や、カタカナ英語は、他人には読みづらい、分かりづらい言葉かも知れません。 

「専門用語」には要注意 

あなたの自分史は、同じ業界畑の方たちに配るものですか?それともお孫さんたちに残すものですが?読み手によって使っていい言葉も変わってきます。 前者であれば、配慮は必要ないかも知れませんが、それ以外の人にあなたの自分史を読んでもらう場合は、専門用語を使わないように気をつけるか、使う場合は用語の解説を入れましょう。 

例えば、ウェブ業界の専門用語で見てみましょう。 

例文1  専門用語あり(用語の解説なし)
CTRが高いほど、コンバージョン率が高いとは限らないのではないでしょうか。

例文2  専門用語あり(用語の解説あり)
図形ウェブ業界では、ウェブ広告の効果や、検索エンジンからサイトへの訪問者数を計測する際に重視される数値をCTR(Click Through Rateの略)と言います。これは「クリック数÷表示回数×100」で表したクリック率です。このクリック率が高いからと言って、サイト訪問者が「購買する」などの最終的な成果を表す「コンバージョン率(成約率)」が高いとは限らないのではないでしょうか。

例文3  専門用語なし(一般的な言葉に置き換える)
ウェブ広告や、検索エンジンでの表示によりクリックされた回数が多くても、サイト訪問者が購買する確率が高いとは限らないのではないでしょうか。

自分が知っている専門用語は、誰しもが知っているとは限りません。専門用語を使用する場合は、自分と読み手との「知識を同じ水準」に合わせられるように、解説をいれましょう。 

「簡単」で「やさしい」言葉を使う 

ご存知のように言語は変化していきます。我々が古文を読んでも分かりづらいように、100年後の子孫があなたの自分史を読んだ時に、文章の意味が通りづらくなっているかもしれません。現在でも難解な言葉はなおさらかも知れませんね。自分史では「自分が普段使っている言葉」「一般的な言葉」を使うことをお勧めします。 

例文1  分かりづらい言葉を使用 
毎回粛々と為される寄合で、今回は狷介な意見や恣意的な態度が目立った。 

例文2  簡単な言葉を使用 
毎回おごそかに行われる会合で、今回は固執した意見や勝手な振る舞いが目立った。 

カタカナ外国語は迷惑 

もしかして、自分史の文章を書く上で、「カタカナ外国語」を使うとカッコいいと思っていませんか?専門用語と同様に、あなたの知っているカタカナ外国語や英単語を誰もが知っているとは限りません。なるべく使用しないか、他の一般的な言葉に置き換えるようにしましょう。どうしても使用する場合は解説を入れた方が読み手には親切ですね。 

例文1  カタカナ外国語を使用 
カンファレンスではA国のデフォルトについて意見交換があり、カムプリーションにコミュニティとしてのアジェンダがマニュフェストされた。 

例文2  一般的な言葉を使用 
会議ではA国の債務不履行について意見交換があり、締めくくりに共同体としての政策が宣言された。 

あいまいな表現は避ける 

読み手がどちらの意味にも取れるあいまいな表現に注意しましょう。 

例文1  あいまいな表現 
ランチに誘われて、私は「大丈夫です」と答えた。 

例文2  あいまいでない表現 
ランチに誘われて、私は「遠慮します」と答えた。 

ポイント3 主語と述語は「ひと組」にする 

文は主語と述語が「ひと組」で成り立ちます。それぞれの位置が離れていたり、対応し合っていなかったりすると、理解しづらい文になってしまいます。 

  • 主語:「誰が」「誰は」「何が」「何は」などの文の主体となる言葉。 
  • 述語:文中で、「どうする」「どんなだ」「なんだ」「ある・ない」を表す言葉。 
誰が(何が)  どうした 
犬が吠えた。 
カエルが跳ねた。 
何が(誰が)   ➡ なんだ 
あれはペンだ。 
彼は男だ。
何が(誰が)  ➡ どのようだ
海が  荒れている。 
彼女が喜んでいる。

主語・述語は近くに置く 

主語と述語の距離が離れていると、どの主語とどの述語が対応しているのか理解しづらくなります。 

×悪い文章  
田中さんが、私が体調を崩しているのを気に掛けてくれて、明日も熱が下がっていなかったら、明後日の当番は代わってくれると言ってくれた。 

〇良い文章  
私が体調を崩しているのを気に掛けてくれて、明日も熱が下がっていなかったら、明後日の当番は代わってくれると、田中さんが言ってくれた。 

主語の「田中さん」が「気に掛けてくれた」のか「代わってくれる」のか「言ってくれたのか」どこに対応しているのかが、分かりづらいため、「田中さん」と述語の「言ってくれた」を近くに配置しました。 

主語・述語は対応させる 

主語と述語が対応せず、「ひと組」になっていない文は読み手を混乱させてしまいます。 

×悪い文章
私は、定年退職後に始めたかった家庭菜園の畑は家から歩いて3分の場所にある広い土地でした。

〇良い文章1 
私は、家から歩いて3分の場所にある広い畑で、定年退職後に家庭菜園を始めたいと思っていました。

〇良い文章2 
私は、定年退職後に家庭菜園を始めたいと思っていました。その畑は家から歩いて3分の場所にある広い土地でした。

×悪い文章では、「定年退職後に家庭菜園をしたいこと」と「その土地は家から歩いて3分の広い土地」という2つの伝えたい事柄が盛り込まれています。そのため、「私は」と「土地でした」が対応せずに、違和感がでています。
〇良い文章1では、「思っていました」を入れて「私は」に対応させました。
〇良い文章2では、文を一旦区切って分かりやすくしました。

自分史の文章を書く時も、ひとつの文には言いたいことは「ひとつ」だけにすると伝わりやすくなります。

ポイント4 文章は何度も「校閲・推敲」する 

「推敲」とは、文章などの言葉・表現を吟味して、何度も練り直し、より洗練されたものにすること。 「校閲」とは、原稿に書かれている文章の意味や内容を読み、誤りや不備を正すことです。 

なぜ、校閲・推敲が必要か?

どうしてかと言うと、

  • 理由①:誤字脱字をなくすため
  • 理由②:もっと理解しやすい表現に変えるため
  • 理由③:情報が正しいか確認するため
  • 理由④:文や文字を加えたり、削除したりして更に読みやすくするため

です。

校閲・推敲における4つの要点 

  1. 音読する(声に出して読む 

自分で書いた文章を実際に声に出して読んでみると、スラスラ読めなかったり、誤字脱字があったり、句読点の位置が気になったり、重複した言葉を見つけることができます。 

視覚だけではなく、自分で発した声を聞き、聴覚で文章をチェックすることにより、「文章に問題がある箇所」の発見につながります。 

  1. 書いた後、時間を置いてから読み直す 

書き終えた文章は、できれば一晩寝かせてから翌日読み返すのがベターです。書いたばかりだと、その時の感情が残っていたり、自分なりの解釈で文章を補完してしまったりします。 

時間を置いてから読み直すと、「他人の文章」として読むことができ、客観的に見直しができるのです。 

  1. プリントアウトして見てみる 

用紙に印字だれた文章を読むと、書き手から読み手に変わり、第三者的立場で冷静に読むことができます。また、パソコンの画面では複数のウィンドウを見比べても文章全体を俯瞰するのは難しいでしょう。「ここらへんで改行しておくか」というような視点が出てきます。 

用紙に訂正を入れる場合は赤ペンで修正を加え、修正を加えたページにはポストイットなどの付箋を貼ると便利です。 

  1. 他人に読ませる 

先入観を持たない第三者に読んでもらい、「誤字脱字」や「意味が分からない文」や「読みづらい部分」を指摘・添削してもらいましょう。自分では気が付かなかった箇所が、きっと見つかるはずです。その指摘を基に自分なりに再度文章を推敲しましょう。あなたの自分史の文章なので、最終判断はもちろんあなたが決めてください。 

校閲・推敲チェック項目 
1誤字脱字はないか。
2重複表現はないか。(回避する)
3表記統一・用語統一はされているか。
4なくても意味が通じる文字を削って、一文を短くする。
5内容に間違いないか。事実確認。意味が通る文か。
6主語と述語は対応できているか。
7句読点の位置は適切か。リズム良く読めるか。
8適度な改行や空白行で余白を確保する。
9ひらがなと漢字の割合は「7:3」か「8:2」が妥当
10第三者が不快になる表現はないか。(非難・差別用語)

まとめ 

今回も記事Part1に続き、更なる4つのコツをご紹介しました。これらのテクニックを駆使して、あなたの自分史の文章をより良いものにしてくださいね。

まだ記事Part1を読んでいない方は、こちらからご覧ください。

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