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自分史の題材は何が良いの? まとめ記事

人生から拾うべき自分史文章のキーワード、読み手を惹き付ける題材あれこれ

この記事では、自分史を書く上で人生から斬り出して深掘りしたいキーワードをご紹介します。自分史の書く題材にお困りの方は必見です。

Contens

深掘りしたい題材キーワード

初体験

「初体験」と聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?自分史の題材に困った際、オススメなのは「初めての体験」を書くことです。初めて補助輪なしで自転車に乗れた、初めてスーツを着た、初めてお酒を飲んだ、初めて海外に行った、などなど何でも良いので、あなたの「初体験」を思いつく限り書き出してみましょう。出てくる「初体験」は人それぞれで、正に個性が表れます。その「初体験」から書き出していくと自分史の流れができ筆が走り出します。

私(筆者)は、この記事を書きながら自分なりの初体験を考えてみると、「子どもの頃、我が家に初めてエアコンが導入されたこと」を思い出しました。昭和の後半、それまでは毎年夏は扇風機だけで過ごしていましたので、クーラーからの冷気が居間を冷やした時に非常に感動したものです。

このように、「初体験」は、その時々の時代背景も描写できるとも言えそうです。

血筋・出自

血は争えないと言いますが、血筋や出自を書くこともオススメです。年齢を重ねるごとに、だんだん父母や祖父母に似てくることはありませんか? 人間は先祖から引き継いだDNAで容姿や行動様式が決められているとも言います。背が高い、鼻が低い、明るい性格、かんしゃく持ち、特定の疾病に掛かりやすい、一族みんな視力が良いなど、生後の環境要因に左右されない部分を何かしら先祖から受け継いでいるのです。そのため、あなた自身の自分史を書く上では、やはり先祖について言及した方が、内容に厚みが出ます。また、それを読んだあなたの子孫が、「ああ、やっぱり自分と曾爺ちゃんは、ここが似ている」と不思議と腑に落ちる部分を書き残すことができるかも知れません。

親戚や親に一族や先祖のことを聞いたり、過去帳のあるお寺の住職さんに連絡してみたりして、調べてみる価値はありそうです。意外と従兄弟や叔父叔母なんかが、自分の親が語ってくれなかったことを話してくれたりするものです。

時代背景・流行

自分史を書く上でスポットライトを当てたいのが、あなたが生きた「時代背景」です。アイビールックに身を包み銀座を歩く「みゆき族」だったとか、長髪に髭づらで「あっと、驚く為五郎~」を連呼していたなど、その時代に生きた人が憑りつかれたように夢中になったこと・流行を、後世の人でも分かるような説明を加えた上で記載すると良いでしょう。

けん玉、ラジコン、フラフープ、ダッコちゃんといったその時代ならでは「遊び」や、スイカを井戸水で冷やして食べたなどの「暮らしぶり」を書き入れるのもオススメです。

また、学生運動が盛んだった時代は何をしていたか、バブル経済の時は何をしていたか、リーマンショックの時はどうしたか、などその時代で起こったこととの自分の関係性もひとつの題材になります。

地域性・場所

あなたが過ごした場所や地域も題材になります。その地域ならではの風習や習慣、それに方言はあなたの自分史に色濃さを与えます。住んでいたトタン屋根の家や、風呂なし共同トイレの寮なども、思い出しながら手書きで間取りを書いてみてください。実家の居間にあったテレビ台を描き込めば、そのテレビ台に自分がヒーローもののシールを貼ったことを思い出し、そのシールをどうやって手に入れたのかを考えると、近所に老人が営む駄菓子屋があった、など芋づる式に記憶が蘇るかもしれません。

偏愛・熱中したもの

あなたが「好きだったもの」や「熱中したもの」を時系列で挙げてみましょう。そこにあなたの個性が表れるはずです。それは、食べ物だったり、音楽だったり、ファッションだったりします。月に一度の外食で必ず注文したハンバーグステーキ、兄のお下がりであるフォークギターで練習した反戦歌、母に初めて買ってもらったワンピースなど、その記憶がそのままあなたの自分史を鮮やかにしてくれます。そして、そこにはあなたが生きた時代背景が色濃く反映されることでしょう。

趣味・創作活動・ボランティア

職業や職位、年収、社会的ステータスなどに囚われずに同じ趣味を持った人たちとは仲良くなれるもの。そんなグループの仲間達との出来事や関係性を自分史に書くのも良いことですね。ボランティアで他人のために役立ちたいという想いも尊く、読み手の心も温まりそうです。

また、創作活動ですが、例えば手芸・俳句・日曜大工・料理など、何かを創り上げる行為は、あなたのクリエイティブな人間像を映しだします。

繰り返したこと・もの

私(筆者)の母からは、「子どもの頃は毎日、井戸水を汲んで風呂を薪で沸かすのが自分の仕事だった」と聞かされたことがあります。また、ある美容師さんからは、「自費でロンドンに渡り、有名店で修行させてもらえるように、断られても毎日毎日通い続けて、最終的に入店が認められた」なんて話を聞いたことがあります。

あなたの記憶には何か「繰り返したこと・もの」はありますか? 「貧乏学生の時は週に5日はカップラーメンを食べていた」とか、「念願のマイホームを購入して、30年間毎日片道2時間、満員電車では座れなかった」など、あなたの人生を振り返ってみてください。

お金

お金にまつわるエピソードが記憶に深く刻まれていませんか? お金の使い方は、個人の価値観を反映します。その記憶にある情景を思い出してみてください。「20代の夏の終わりに善意で彼女に貸した10万円が、そのまま手切れ金になってしまった」とか、「留学費用を貯めるために、バイトを掛け持ちで真冬も深夜まで働いた」とか、「バブル期に友人に誘われて株式投資を始めたが、失敗して貯金が無くなってしまった」など、思い起こせば十分に自分史のネタになるものばかりです。

お金に関する資料(通帳、家計簿、給料明細など)も、当時のお金の流れが分かり参考になります。

少々の恥は忍んで、借金の記録なども自分史に記載すれば、読み手は興味を持つことでしょう。

少額だけど毎月ユニセフに寄付している、マイホームは持たずに借家で一生を通す、普段贅沢はしないが愛車の維持費には糸目をつけないなど、あなたの金銭に対する考え方を深掘りしてみましょう。

宗教

以前、私(筆者)が自分史制作をサポートさせて頂いた80歳の男性の方は、イスラエル訪問時には、ガリラヤ湖に入水し牧師から浸礼の恵みを授かるような敬虔なキリスト教徒でした。その方の自分史にはキリストへの想いを綴った章があり、読み手を清々しい気持ちにさせてくれました。

また、仏教徒の方は写経により、得た心持ちなどを書いたり、禅宗の方などは陰徳を積むことの大切さを子孫に書き残したりするのも良いかもしれません。日本人は無宗教だと言われますが、自分史を書き残したい世代の方は自分の人生を俯瞰できる視野を持ち、何かしらの宗教的な達観したことを語れるのではないでしょうか。

心に残る「あの一言」

言われた当時は腹が立ったけれども、または左から右へ聞き流していたけど、今は事あるごとに思い出す有難い言葉。あの人の「あの一言」があったから、今の自分がある。そんな心に残る「言葉」を挙げてみましょう。

不調で伸び悩んでいた時に掛けてもらった言葉、独立や転職を後押ししてくれた言葉、天狗になっていた自分を戒めてくれた言葉、プロポーズのセリフ、もしくは心の傷を負った酷い言葉、別れを切り出した恋人の言葉など、良し悪しに関係なく書き出してみましょう。

傷つけれた言葉でも、今のあなたが前向きに書き綴ることができれば、あなたは既にその言葉を消化して、当時のあなたを凌駕している証拠です。それらのエピソードを詳細な情景と共に自分史に書いてみてはいかがでしょうか。

人生の節目

七五三、入学・卒業式、成人式、結婚式、出産、お葬式。これらの人生の節目を自分史に書く人が大半だと思います。しかし、式次第の説明や概略に終始してしまう場合が多いようです。一生に一度しかないイベントだからこそ、豊かな描写で書き残したいものです。

描写のポイントは「違い」です。他の人と何が違ったかを書いてみてください。例えば、「入学式で金髪だったのは自分だけで、早速上級生からお呼び出しが掛った」とか、「福岡県では七五三の時に、成人用の下着を着せられる」などでしょうか。また、「時代」だったり、「場所」だったりからも「違い」を描写することができます。「当時はレストランウエディングが流行り出す直前で・・・」とか、「白い砂浜とエメラルド色の海と青い空が広がる〇〇島の白い教会で・・・」など、あなたの節目にだけ訪れた「限定」された特別なものを書き綴ってください。

人生の転機

その時は分からなかったけれど、人生を振り返ってみると「あれが転機となって、今の自分がある」といったことを挙げてみましょう。あの時、違う道を、違う人を、違う方法を選んでいたら、どうなっていただろうか。そんな「転機」も自分史の内容には欠かせません。

「仕事」の転機であれば、逃げ出さずにやり遂げたプロジェクト、一生懸命やったけれども失敗してしまった業務、悩んだ末の転職、追い込まれて始めた小さな事業、などでしょうか。「進路」であれば、思い切って学部を変更した、留学を決意した、親の事業を承継しなかったなど。「恋愛」では、二人から求愛されたがBさんを選んだ、彼氏Aさんの影響で生涯の趣味となるスキーと出会った、なんてこともあるでしょう。「住居」の引越も転機になることが多いようです。親の仕事の関係でオーストラリアで幼少期を過ごしたのが後の商社マン人生に影響を与えている、3歳で静岡県に引越をしたのがサッカー人生の始まり、といったことなどです。

失敗したことや、裏目に出てしまったことでも「あの時、こうしていれば良かった・・・」という部分にこそ、あなたの人物像が鮮やかに映し出されます。どんな「転機」も少なかれ多かれ、あなたの「決断」「決意」があったはずです。不可抗力でそうなってしまった転機でも、その後の行動はあなたが決めた行動です。その決断・決意に至るまでの経緯や想いを書き残すことがポイントです。

疾病やケガ

人生が大きく変わる転機となりやすい病気やケガ。自分史に組み込むべき内容のひとつです。

◆とびひを患いプールに入ることができず、同級生からは湿疹が気持ち悪いと言われ傷ついた。
◆右ひじを痛めてしまい、高校最後の甲子園出場をかけた試合のスタメンから外された。
◆警察官の採用試験で初めて自分の眼が色弱だと分かり、小さい頃からの夢を断念せざるを得なかった。
◆椎間板ヘルニアになってしまい立ち仕事は無理と診断され、理容師を辞めた。

会社や学校を長期的に休まなくてはならなくなってしまったり、好きな事を続けられなくなったり、集団生活の中で自分ひとりだけが違う行動を取らなくてはいけなかったり、そんな経験は今のあなたにどのような影響を与えていますか?

恋愛

初恋に始まり、大好きな部活の先輩が振り向いてくれたこと、親友とクラスのアイドルとの三角関係、両想いなのは分かっていたけど切り出せなくて終わった恋、酷い別れ様だった一途な恋・・・。恋愛はあなたの人生そのものと言っても過言ではありません。成就しなかった恋も今振り返ってみると、きっと光り輝く大切な思い出になっているのではないでしょうか。

隠し事・秘密

女性は「墓場まで秘密を持って行く」と良く言いますね。実はその「隠し事や秘密」があなたの人生の重要な部分を占めていて、公表したら誰かが絶対に傷つく、もしくは自分の立場が危うくなる。だから自分史に書くことは絶対にできない。でも、書かなければ、自分史を書き終えた気にならない。そんな想いはありませんか? そんな時にオススメしたいのは、まずは思う存分に書き出してみること。そして、何回も読み直してから、最後に削除をしましょう。恋愛や家族のこと、事業や会社の裏側、過去の過ちなど、あなたの胸の中でずっと眠っているよりも、一度アウトプットした方が、あなたもスッキリするはずです。

あとは、自分の自分史としてではなく、あなたとは別の人物を立てた短編小説として書いてみるのもオススメです。周囲には「セカンドライフでは作家を目指す」とでも言っておきましょう。そうすれば、誰も傷つきませんし、あなたも救われます。自分史を書く目的のひとつは自己救済なのですから。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あなたの自分史となる題材は割と身近に、そしてあなたの中にこそ豊富にあることがご理解いただけたかと思います。これらを参考に是非とも素敵な自分史を書きあげてください。

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