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自分史づくりを決意したら、まず取り掛かる事
自分史を作ることを決めたのだけれども、一体何を書けば良いの?何から取り掛かれば良いの?と考えてしまう方もいるかも知れません。 この記事では、自分史づくりを決意した方のために、まずは何をすれば良いのか、何を書けば良いのかをお伝えします。
「自分史」と聞くと、幼少期から始まり、学生時代、新社会人時代を経て仕事のベテランとなり、やがて定年退職、そしてセカンドライフと時系列に沿って内容が構成されているものを想像しがちです。 しかし、それだけが自分史の形ではありません。自分史の形態には決まりやルールがなく、自由な形式で書いて良いのです。取り上げる題材やテーマは人それぞれです。
幼少期や学生時代の内容は書かずに、キャリアにフォーカスして、新社会人から始まる自分史もありますし、仕事や家族のことには一切触れずに「趣味」だけを題材としたものも立派な自分史です。
ここでは、いくつか自分史の題材や体裁を紹介したいと思います。
「自分史を作ること」を決めたら、まずはどういった自分史を作りたいかを文書に落とし込み、可視化してみませんか?可視化することにより、自分史を作る意義や目的、完成までの作業で必要なことなどが明確になります。この「自分史計画表」を最初の指針として、自分史づくりをスタートしましょう。
こちらに「自分史計画表」の用紙をEXCEL形式でダウンロードできるようにしてありますので、是非ご活用ください。
人間の記憶は物品と結び付けられているとも言います。断捨離をしている際、棚や押し入れから懐かしい物が出てきて手に取ると、突然当時の記憶が蘇ることがあります。これらのことからも断捨離や私物整理は自分史を書くためのネタ集めに効果的と言えます。
自分史ネタに繋がる身近な物
■写真アルバム ■日記・手帳・メモ ■コレクション・収集品 ■家計簿・明細 ■新聞・雑誌の切り抜き ■手紙・年賀状・恋文・絵はがき ■旅行の記念品(お土産・地図・ガイドブック・チケット・パンフレットなど) ■社内報・作業日誌・社史 ■卒業アルバム・学級新聞・同窓会しおり ■賞状・メダル・トロフィー・資格証明書・サティフィケイト・合格通知 ■母子手帳・へその緒 ■レコード・CD
自分史を書く上で「誰か」との関係性や、「誰か」との間に起こった出来事を、書き記すことは必須となるでしょう。そこで、その時代その時代において「自分を軸」とした人間関係の図を作ることをお勧めします。 幼少期、学生時代、社会人時代、家族、職場、部活など、時代や所属先で区切ると良いでしょう。その相関図から、色々な出来事を思い出すはずです。
自分史を書き始める前に「自分年表」を作ってみましょう。まずは、自分の人生全体を俯瞰的に「パッと見て分かる」程度の簡単なものから作ってみて、そこから徐々に肉付けをしていきましょう。
時間軸に沿って、「どこで生まれて、どこの幼稚園に通った」というようなことから書き始めて、「新入社員として研修を受けた、営業部に配属となった、営業マニュアルの策定に取り組んだ、出世をして営業部長になった、役員になった、定年退職した」と客観的な事実を記入していきます。その過程で「恋愛、結婚、出産、マイホーム」などの家族との関わり合いが出てくるはずですので、そちらも行(列・欄)を別途作って記入していきましょう。
また、人生には必ず住居や勤務先といった生活拠点の変化があるはずですので、それらをまとめる行(列・欄)も作ります。「地元から都会に出るまで、就職して他県へ配属される、東京本社に栄転となる、首都圏にマイホームを購入する」などの区分で自分史を書くこともできますね。
これらを書き込んだら、その次に「集めていたベーゴマとメンコを親友のAちゃんに取られた、好きだったBさんに振られた、新商品開発チーム内で上司と意見が合わなかった、息子が家業を継いでくれなかった」など、その時代に起こった出来事を記載していきます。
そして、その出来事に対して「今のあなた」の感想と、「当時のあなた」がどう感じていたかをそれぞれ書き出していきます。「当時のあなた」の考えを見て、「今のあなた」はどう思うでしょう。ここに過去の自分との対話が生まれ、「あの時は、●●だったんだなぁ」と客観的に何か発見があるのではないでしょうか。 また、時代ごとに「運気度数」を折れ線グラフで表すのもオススメです。
既述の「自分年表」に起こった出来事を記載する前後に、自分の喜怒哀楽にまつわるエピソードや、人間関係の相関図を見ていて思い出した出来事を書き留めるノートを作ることもオススメです。
日本には現在、公立図書館だけでも全国に3000館以上あるそうです。ご存知の通り、公立図書館は無料で利用することができて、その地区の地域史・地方史の所蔵が充実しています。
インターネット検索で、公立図書館に所蔵されている書籍を知ることもでき、窓口で司書さんに相談すれば、あなたが探したい本の類を一緒に探してくれることでしょう。「この本はこちらにはありませんが、市の北図書館にならばあります」などと提携先の図書館、または同市の他の図書館の情報を教えてくれることもあります。
また、自分が住んでいるエリアの歴史を深掘りして自分史に書きたい時は、近辺の歴史資料館へ足を運ぶと、思いがけない資料が手に入るかもしれません。
自分が住んでいた場所を題材に自分史を書く場合、その当時の古い地図を見ながら記憶を呼び戻すのもひとつの方法です。国土地理院のWEBサイトでは、昭和以降の地図であれば、大体の地区において閲覧が可能です。開発が進み区画整理されて様変わりしてしまった町の昔の景色もきっと思い出せるはずです。
また、正規の地図ではなく、自分自身で自宅や通った学校、良く遊んだ公園などを軸にして手書きの地図を描いてみてください。もし可能であれば、その手書きの地図を持って、その土地に足を運んで歩いてみることをお勧めします。不思議と芋づる式に色々なことを思い出すことでしょう。
いかがでしたでしょうか。この記事では、自分史作りを決意した方が、先ずは何を準備すれば良いかを記載しました。自分史を書き始める前に、是非とも参考にされてください。
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