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自分史は自分の人生の出来事や年表を掲載するだけではありません。あなたが半生をかけて集めたコレクション品や、趣味を総括した内容の本は十分に立派な自分史となります。ここでは、いくつかそのような自分史の例を挙げてみたいと思います。
上記のどれかに当てはまる方は是非、一冊の冊子にまとめることをお勧めします。その物の写真を配置しただけだと、写真アルバムみたいになりますが、どうしてそのような趣味を始めたのか、ひとつひとつの魅力の部分、ポイントの解説、始めてから今までに起こった事柄、この趣味に出会えて自分がどのように変わったかなどを文章にまとめて写真と共に掲載すれば、立派な自分史が完成します。
下記に、例えば骨董品や陶磁器などのコレクションを掲載した自分史を作る際に、掲載する文章を導き出すための自問を掲げます。
例:骨董品・陶磁器
回答例:紅釉柿流片食器・有田焼峰倉窯・吉竹道山(人間国宝)・35万円・明治5年
回答例:江戸時代から続く有田焼の名門峰倉窯の5代目で、象嵌という特殊な技法を用いる人間国宝の作家。
回答例:以前からこの作家さんの作品を探していましたが、どれも手がでる価格ではありませんでした。ある時、35年ぶりに同窓会が開かれることになり、早く会場付近に到着してしまったので近くの骨董品屋にふらっと立ち寄りました。暖簾をくぐり、私の視野に入ってきたのがこの作品でした。近くによって手に取り、裏側を見てみると吉竹道山の作品であることが分かりました。価格も彼の作品にしては手頃だったので即手付金を支払い、同窓会の会場に向かいました。後日、残金を持って再来店し、私のコレクションに加わることになりました。
回答例:何と言っても、究極の曲線美でしょう。そして色合いの出し方がまさに有田焼ならではだと思います。観る為のお皿としてではなく、来客時やお正月などの際に使用するようにしています。ゆくゆくは、この品物は孫が嫁ぐ際にプレゼントしようと思っています。
回答例:子育てがひと段落し、何か趣味を持ちたいと考えました。そんな時に引越する機会があり、私の父が集めていた陶芸品が倉庫から出てきました。なぜか心惹かれ、それから作家や年代など気にせず、自分が気に入った物を旅行先などで購入するようになりました。今年で30年目の趣味です。
このような自問自答をしていくと、書くべき文章のネタが貯まってきます。それをもとに文書化して、写真と一緒に掲載すれば、こんなイメージの【趣味を総括した自分史】が完成します。※内容は全て架空のものです。
この記事を書いている私(筆者)の自分史は、趣味の料理をまとめたレシピ本です。海外駐在の時に地元市場の食材で日本料理やイタリア料理を週末に作り、家族に振舞うのが生活習慣でした。
この自分史を作った理由は、ひとつは自分の料理レシピを本という形に残したかったこと、もうひとつは子供たちが大きくなった時に、「そう言えば、父親は子供の時に、こんな料理を作ってくれたなぁ」と思い出してくれたら嬉しいなと思ったからです。
みなさんも是非年齢に関係なく、趣味を通して自分なりの自分史を作ってみてください。弊社では文章を書くのが苦手な方でも自分史が作れるように「お話し取材」からの自分史制作サービスをご提供しています。あなたの趣味について、是非編集スタッフに熱く語ってください。
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